今回は「話し方・伝え方の極意」についてご紹介します。
引用
「1分で話せ」
著者 伊藤 洋一
出版社 SBクリエイティブ
出版日 2018/3/13
分類 実用書
「人に何かを伝えるのが苦手」
この気持ちをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
私自身も人前で話す時にどう話せばいいのかわからない時期がありました。
そこで、人に上手く伝えたい、苦手意識を克服したいという方は一度手に取ってみてください。
「話し方・伝え方の極意」を知れば解決すると思います。
目次
著者について
ヤフーアカデミア学長にしてグロービズ講師の著者の伊藤洋一さん。
ソフトバンクの孫社長が認めるほどの技術の持ち主で起業家からビジネスパーソンまで年間300人以上のプレゼンを指導。
ピッチコンテストなので多数の優勝者を輩出しています。
上手く伝えるための基本事項
目的を意識する
本格的な内容に入る前に 、誰かに伝えたり 、プレゼンをしたりする前に 、ぜひ覚えておいていただきたい考え方を説明したいと思います 。人に何かを伝える際 、 「そもそも何のために自分はここにいるのか ?何のためにプレゼンするのか ? 」ということを明確に意識しながら 、できていますか ?なぜ意識しなければいけないかというと 、それは 、 「聞き手を動かすため 」です 。聞き手は 、あなたが望んでいるところにまだいません 。だから 、伝えること 、プレゼンすることが必要なのです 。言葉を使って 、あなたが望むゴ ールに 、聞き手を動かしていく 。これが大事なのです 。
考え方として目的を意識する必要があるということ。
ただ上手く説明したいのか、商談を成功させて成約が欲しいのか、案件が進まないから上司に動いて欲しいのか
この考え方は非常に重要だと思います。
特にビジネスマンにとってゴールから逆算して考え、上手く周りに動いてもらうのが仕事を進める上でのポイントになると思います。
相手は誰なのか?どんなことに興味があるのか
さて 、 「何のためにプレゼンするのか 」を言語化してみると 、ほとんどの場合 、 「 (どこで )誰に 、何を 、どうしてもらいたい 」という構造になっています 。
カギは 「誰に 」です 。相手がいるわけです 。プレゼンテ ーションは人に何かを伝えて 、理解してもらうか 、賛成してもらうか 、動いてもらうかを目指してやるわけですから 、当たり前です 。そして 、この 「相手が誰か 」をイメ ージしながらプレゼンを作っていきます 。これは 、 「誰に 」伝えるものなのか 、相手は何を考えているのかについて考えます 。
具体的には 、
●どういう立場にいるのか
●どんなことに興味があるのか
●どんなことをこのプレゼンに求めているのか
●専門的な要素についてどのくらい理解できるか
●何をどんな風に言うとネガティブな反応をするのか
伝えるということは聞き手がいるということ。
聞き手をイメージして構成を考える必要があるということ。
具体的に言うと
・立場
・興味
・何を求めているのか
・専門的要素への理解度
・ネガティブな反応するワードや言い方
ゴールは何か
「何のためにプレゼンをするのか 」 「聞き手はどんなイメ ージか 」を考えたあと 、次に考えるべきは 「ゴ ールは何か 」です 。このプレゼンを通して 、 「聞き手をどういう状態に持っていくか 」 「どこをプレゼンのゴ ールとするのか 」を言語化します 。
具体的にいえば 、
●聞き手が賛成にせよ反対にせよ 、何らかの意見を表明してくれればいいのか
●聞き手が賛成してくれたらいいのか
●聞き手に動いてもらう必要があるのか
というように 、聞き手が 「どこまでやればいいのか 」を決めるのです 。
何事もゴールを意識することなく始めるのはダメです。
なんとなく準備を始めるのは明らかに間違っています。
全てはゴールを達成するためにあります。
聞き手を考え、聞き手をどういう状態に持っていきたいか、それを実行するためには何をすればいいか、何を伝えればいいか。
ゴールからの逆算。
これが重要です。
1分で伝える|相手の左脳に訴えかける
ロジカルに話す
ロジカルシンキングを多少なりとも勉強した方は 、ピラミッドストラクチャ ーを学んだ方も多いと思います 。初めて聞く方のために簡単に説明すると 、話には結論と根拠があり 、その結論を一番上に 、根拠をその下に並べたものです 。根拠は複数あることが多いので 、三角形 、つまり 、ピラミッドのような形をしているので 、 「ピラミッドストラクチャ ー 」といいます。
「結論」を言い、「根拠」を3つほど提示する。
まず結論から言わないと聞き手は上手く理解できず何を読み取ればいいかわかりません。
伝わらない話し方で多いのが、事例やデータ、主観などを述べて結局、「結論」がない。
この話し方は上司やえらい人、時間がない人に主張を聞き入れてもらえないでしょう。
また「根拠」が多すぎても分かりづらいです。
出来るだけ「根拠」は3つにまとめましょう。
田中角栄さんの格言で好きなのが
「初めに結論を言え。理由は3つに限定しろ。この世に3つでまとめきれない大事はない。」
シンプルなルールではないでしょうか。
「1分で話せ」の根幹は伝えようとすることの骨組みを「結論」と「根拠」のセットで構築するということ。
ロジカルに考える
ロジカルに考えるというと難しそうですが、著者が言うには意味がつながっていれば、それだけでいいとのこと。
型にはめてロジカルに考える。
ロジカルに考えるを難しく考えていた私にも腑に落ちるわかりやすい定義です。
考える=答えを導き出す|事実やデータは結論ではない
「結論 」については間違ってとらえている方も多いように思います 。
これについて 、大前研一さんが 「考えるとは 、知識と情報を加工して 、結論を出すことだ 」とどこかで書かれていたのを読んだ記憶があります 。
知識と情報というのは 、いずれにせよデ ータです 。 「知識 」とは 「すでに自分の中にあるデ ータ 」 、 「情報 」とは 「自分の外にあるデ ータ 」です 。つまり 、 「考える 」とは 、 「自分の中にあるデ ータや自分の外にあるデ ータを加工しながら 、結論を導き出すこと 」なのです 。
ただ 「悩む 」と 「考える 」は 、明らかに違います 。 「悩む 」は考えが頭の中をぐるぐる回って 、結果 、無限ル ープにはまっている状態というイメ ージです 。 「悩んで 」いても結論は出てきません 。この 「無限ル ープ 」を避けるためにも機械的に 「考える 」 =結論を出す習慣をつくるのです 。そのために自分に問う 。黄金の質問は 、 「だから何 ? 」 「ファイナルアンサ ー ? 」 「本当か ? 」です 。
結論とは 、相手に動いてほしい方向を表したものです 。 「こういう企画です 」という言葉は 、方向を表していません 。いいのか悪いのか 、好きなのか嫌いなのか 、売れるか売れないか 、わかりません 。 「売れます (だからやりましょう ) 」には方向があります 。売れるか 、売れないかという選択肢がある中で 、 「売れます 」と言っています 。プレゼンは相手に 「動いてもらう 」ために行なうもの 。だから 、どちらに向かうのか 、動いてもらう 「方向 」を出すのが結論です 。
考えるとはすでに自分の中にある知識と自分の外にあるデータを加工しながら結論を導き出すこと。
考えると悩むの差は決定的な差は答え=結論を出すということ。
そのための黄金の質問が
「だから何?」
「本当か?」
「ファイナルアンサー?」
また結論とは、相手に動いてほしい方向を表したもの。
動いてもらう方向を出すのが結論です。
不要な言葉を削ってシンプルな文に
たくさん話したくなるのは 、調べたこと 、考えたことを全部伝えたい ! 、 「頑張った ! 」と思ってほしいという話し手のエゴです 。
でも 、聞き手は 、必要最低限の情報しか 、ほしくないのです 。特に口頭で話をされた時は 、理解できなくなります 。だとしたら 、ここは心を鬼にして 、気合と根性で 、ひたすら 「スッキリ 、カンタンにしていく 」べきなのです 。
余計なワードを削り、聞き手にわかりやすくする必要があるということ。
また
・プロセス
・笑い
は不要です。
最後に
今回、「話し方」「伝え方」の基本事項についてご紹介いたしました。
上手く伝えるためには
・目的を意識
・聞き手をイメージ
・結論から話し根拠を3つ
・意味がつながっているか確認
・できるだけシンプルに
これを意識出来れば、説得力が増す、聞き手にわかりやすい「話し方」「伝え方」が出来るのではないでしょうか。
以上、最後までお読み頂きありがとうございます。
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