本記事では、仕事が速い人の成功する「シンプルなルール」についてご紹介します。
物事が複雑に絡み合った現代社会において、仕事であれ、私生活であれ、何か結果を出したいと思うとき、あるいは問題や悩みを解決したいとき、何をどう思考し、どう行動するか。
何か指針がないとどうしたらいいか迷いますし、時間がかかって大変ですよね。
その時成功のカギを握るのは「シンプルなルール」にあると思います。
この「シンプルなルール」を知っているだけで、あなたも瞬時にかつ的確に判断を下せるかと思います。
今回は『SIMPLE RULES 仕事が速い人はここまでシンプルに考える』(ドナルド・サル/キャスリーン・アイゼンハート著)から要点をピックアップしてみたいと思います。
シンプルなルールの4大特徴
傷病者を重症度や緊急度に応じて四つのカテゴリーに分類し振り分けるトリアージは、まさに「シンプルなルール」の手本といえます。
このようにルールをシンプルにすると、考えることに時間をかけない。考える前に行動し的確に実行することが出来るのです。
「シンプルなルール」には次の四つの特徴があります。
1.ルールの数が少ない
「シンプルなルール」の基本中の基本です。単純だからこそ、最優先事項に集中できるのです。
2.使う人に合わせてカスタマイズできる
食事ルールを例にとると、選手用のルール(朝食をとる・水分補給をしっかりする・とにかくお腹いっぱい食べる)を一般の人がお腹いっぱい食べるを実行したら、悲惨な結果になるのは目に見えています。
選手たちは練習量も半端ではない。食べた分のカロリーは簡単に消費できるのです。
3.具体的である
何がいちばん重要なのか、目標を一つに絞って「シンプルなルール」を設定すると、もっとも効果を発揮できる。
適用範囲が広すぎるルールは、往々にして非現実的なものとして軽く扱われてしまうので、注意せねばならない。
4.柔軟性がある
「シンプルなルール」は目的を一つに絞るものの、ルールの範囲内なら状況に応じて自由にアレンジできます。
「複雑」か「シンプル」か
どうして物事はシンプルなほうがうまくいくのか。
それは困難な状況下でも、目標を一つに絞る「シンプルなルール」なら、瞬時に的確な判断をくだせるからです。
また、細かい分析を重ねるよりも、「シンプルなルール」にしたがうほうが、心理的負荷をかけずに、より優れた意思決定を生み出せることが多い。
では、なぜ「シンプルなルール」は優れた判断につながる場合が多いのだろうか
それは枝葉末節を排除して、もっとも重要な文脈に目を向けることができるからです。
「シンプルなルール」の手本ともいえる”トリアージ”を思い出してほしい。医療スタッフのもっとも重要な目標は”一人でも多くの負傷者を救うこと”です。
そのために、負傷者のケガの程度をすばやく見きわめ、四つのカテゴリーに分類します。たったこれだけの方法にもかかわらず、”トリアージ”はさまざまな災害現場で驚くほどの成果を上げているのです。
この現象は、より複雑な意思決定プロセスを必要とすると考えられている株式市場の予測においても同じです。”投資家たちの意思決定の正確さは、時間とともに、向上するということはない”ということがわかっています。過去のデータの蓄積を、無理やり未来の予測に当てはめようとすることは、ときにリスクですらあるのです。
実際のところ、物事の相関関係は、間違って理解されることがよくあります。意思決定を行う人は、過去のデータをさかのぼったり、歴史に学んだりして、過去と未来をつなぐパターンを見いだそうとします。しかし、見落としがちなのは、”必ずしも過去のことが未来にも繰り返されるとは限らない”ということです。
それに、もう一つ。過去のデータには有益な情報も含まれているが、一方で”ノイズ”も多いのです。
近年、IBMがあるデータを発表しました。女性の靴のヒールの高さと景気には、相関関係があるというのです。ここ100年のデータを集計すると、ヒールが高くなると景気は落ち込み、景気のよいときほどヒールが低くなるという。きちんとした経済理論を考慮せずに、数字だけを見ていると、そこに相関関係があるように思えてきてしまう。しかし、”景気”と”ヒールの高さ”という二つの事象は、まったく無関係のデタラメである可能性も高い。
最後に
シンプルなルールの特徴として
1. ルールの数が少ない
2. 使う人に合わせてカスタマイズできる
3. 具体的である
4. 柔軟性がある
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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