スキル

【現代人必読】孫子の兵法に学ぶ世界最高の人生戦略!

孫子の兵法 アイキャッチ

本記事では人生の指針として大いに役立つ「孫子の兵法」についてご紹介致します。

古今東西の名将たちから、ソフトバンク創業者・孫正義さんやマイクロソフト創業者ビル・ゲイツさんなど現代ビジネス界の人間までもがなぜ『孫子の兵法』を好んでいるのでしょうか。

※引用:『孫子の兵法がわかる本』(著:守屋 洋)

上記の書籍は非常にわかりやすく「孫子の兵法」についてまとめられています。読みやすく2時間もあれば読み切れるボリュームです。

是非読んで頂きたいです。

孫子の兵法とは

「孫子」は今から2500年ほど前、孫武という将軍によってまとめられた兵法書です。

兵法書としては世界最古のものであるが、内容は今なお通用する教訓に満ちています。

「孫子」は兵法書であるから、戦いの原理・原則・戦略・戦術について説いた本です。

そのため、昔から古今東西の名将たちによって愛読され、戦いの参考書として珍重されてきました。

しかし、「孫子」の価値はそれだけにとどまらず、「経営戦略の書」として、また広く人間社会を生きていく指針としても多いに役立つのです。

人間心理の深い洞察から生まれた「最高の知恵」の書を読む意義

「孫子」の説く戦略・戦術は、人間および人間心理に対する深い洞察によって裏打ちされています。

ですので経営戦略の指針としても役立つような内容であり、また人生という戦いでも役立ちます。

波荒い人生をどう生き抜いていくか。人生の苦境をどう乗り切るか。

「孫子」には、そのための実践的な知恵が説かれています。

徹底した準備こそ勝利への道

『孫子の兵法』の真髄は戦わずに勝つ事にあります。

どうしても戦う必要がある場合は、犠牲を極力少なくし、勝つ事が求められます。

むしろ致命的な痛手をこうむる勝利よりも余力を残して負けるほうが良いと説いています。

効率よく勝つためには、損害と利益を秤にかけ、損害を少なくし、効率よく利益をふやす戦い方を心がけなければならない。

勝つことのみを考える戦い方や、利益にだけ目を奪われて損害を考慮にいれない戦い方は、かりに勝ったとしても、効率のよい勝ち方とは言えないでしょう。

これは一種のバランス思考で、人生の生き方や企業経営にも通じる鉄則といってもよいでしょう。

戦わずに勝つ・逃げるが勝ち

「孫子」が説く最も効率的な勝ち方とは、戦わないで勝つことです。そのためには、まず交渉力を身に着け、頭を使って勝つことを心がけなければならない。

やむを得ず戦う場合は効率的な勝ち方を考える。

だが味方の兵力を無視してあまりに強大な敵に戦いを挑めば結果は見えているでしょう。

「孫子」の考え方は

十倍の兵力なら、包囲する。

五倍の兵力なら、攻撃する。

二倍の兵力なら、分断する。

互角の兵力なら、勇戦する。

劣勢の兵力なら、退却する。

勝算がなければ、戦わない。

劣勢なら、ともかく逃げて、次のチャンスを待とうとするのが「孫子」の兵法であります。

漢の「劉邦」は負けて逃げて回ってばかりいたが、やがて逆転勝利をつかみました。

恥を忍んで、引くことができるのも名将の要素です。

リーダーと部下の「理想的な関係」とは

トップと補佐役の関係は、トップが太っ腹であること、補佐役が有能であること、そして両者が深い信頼関係で結ばれていることが理想です。

この関係がすこぶるうまくいったのが、漢の「劉邦」です。

「劉邦」はライバルの項羽を倒したあと、みずからの勝因と項羽の敗因をつぎのように語っています。

「わしには補佐役として、張良、蕭何、韓信という傑物がついていた。この三人を使いこなしたことが、わしの勝因である。一方、項羽には范増という名軍師がついていたが、彼は范増一人使いこなせなかった。これがわしにしてやられた理由である」

劉邦は、一つ一つの能力を比べると、いずれも劉邦のそれを上回っていた部下たちを信頼して仕事を任せることによって、彼らの持ち味を上手く引き出したのです。

人使いのコツを語ったことばに

「疑ワバ用ウルナカレ。用イテハ疑ウナカレ」

というものがある。訳せば「疑ったら使うな。使ったら疑うな」でしょう。

トップは必ずしも有能である必要はない。有能な人材を育て、信頼して仕事をまかせることが、トップの務めだと「孫子」はいっています。

「水」に学ぶ柔軟性

水には三つの特性がある。

一、一定の形がなく、器なりに形を変える柔軟性を持っている

二、抵抗を避けて低い所へと流れていく特性を持っている

三、使いようによっては、岩石をも打ち砕くエネルギーを持っている

「孫子」は、戦争のやり方も、このような水の特性に学べという。

「水に一定の形がないように、戦いにも、不変の態勢はありえない。敵の態勢に応じて変化しながら勝利を勝ちとってこそ、絶妙な用兵といえる」

同じ兵法書の「尉繚子」(うつりょうし)は

「水はきわめて柔軟であるが、行く手を遮るものは、たとえ丘陵でも、打ち崩してしまう。それはほかでもない。水の性質に集中と不変性が秘められているからだ。今、将帥が鋭利な武器と堅固な甲冑に身を固めた大軍を率い、変幻自在な戦略にもとづいて水のように行動するならば、天下に敵する者はない」

また、乱世を生き残るしぶとい処世の知恵を説いた「老子」という古典は、やはり水に注目して

「この世の中で、水ほど弱いものはない。そのくせ、強いものに打ち勝つこと水に勝るものはない。その理由は、水が弱さに徹しているからだ。

柔は剛に勝ち、弱は強に勝つ。この道理は誰でも知っているが、よく実行している者はいない」

協調するポイントはそれぞれに若干異なっているが、いずれも、今あげた三つの特性に注目している点では共通である。

「ツキ」がめぐってくるのを焦らず待つ

「ソノ疾(はや)キコト風ノ如ク、ソノ徐(しず)カナルコト林ノ如ク、侵掠(しんりゃく)スルコト火ノ如ク、動カザルコト山ノ如シ」

作戦行動の要諦を語ったことばである。

武田信玄が「孫子」のこのくだりから「風林火山」の四文字をとって旗印としたことは、広く知られている。信玄という人は「孫子」の兵法をよく研究し、そこから多くのことを学びとっていたらしい。

すでに述べたように、「孫子」の兵法の大前提は、

一、戦わずして勝つ

二、勝算なきは戦わず

この二点です。

信玄の用兵は、この二点に忠実で彼の率いる武田軍団が無敵をうたわれたのも当然でしょう。

「孫子」が言わんとしているのは、作戦行動における「動」と「静」の対比にほかならない。

守りについたときは、どっしりと腰を落として守り抜く。いったん攻めに転じたときには、積極果敢に行動する。これが基本。

動いてならない時に軽挙妄動し、動くべきときにためらって行動を起こさない。これが最も行けない。

このような考え方は、人生を生きる知恵としても活用することができる。

ツキがめぐってきて、押せ押せムードの時は何をやってもうまくいく。そういうときはもちろん積極果敢に行動してよい。しかし、長い人生にはツキに見放されて、落ち目になるときがある。そんなときは、じっと辛抱する以外にない。最もいけないのは、悪あがきです。やたらもがいたあげく、いっそう傷口を大きくしてしまうからです。

相手を窮地に追い込んでも必ず逃げ道を開けておく

なぜそうなのかといえば、どこにも逃げ場のない敵は必ずや死を覚悟して反撃してくるからです。

捨て身になった人間ほどこわいものはない。

「楽観的」にも「悲観的」にもならない

戦争で勝算のあるなしを見分けるのが「智」です。

「智」が必要とされるのは、なにも戦争だけとはかぎらない。

人生の修羅場をかいくぐって生き残るためにも、「智」が必要とされる。

「智」がなければ、身の破滅を防ぐこともできないし、組織の生き残りをはかることもできない。

「孫子」は智者とは利と害の両面から物事を考えるものだと述べ、さらにこう語っている。

「利益を考えるときには、損失の面も考慮に入れる。そうすれば、物事は順調に進展する。逆に、損失をこうむったときには、それによって受ける利益の面も考慮にいれる。そうすれば無用の心配をしないですむ」

三国志の諸葛孔明も同じようなことを語っている。

「問題を解決するためには一面的な態度で臨んではならない。つまり、利益を得ようとするなら、損害のほうも計算に入れておかなければならない。成功を夢見るなら、失敗したときのことも考慮に入れておく必要がある」

二人の語っていることは、平凡といえば平凡であるが、その平凡なことさえ、いざとなると実行できないのが実情ではないでしょうか。

物事を判断するときには、過度に楽観的であってもいけないし、過度に悲観的であってもいけない。

楽観的条件の中から悲観的条件を見いだして気持ちを引き締め、悲観的条件の中から楽観的条件を発見して希望を捨てない。そんな生き方が望まれるのです。

智者とはどんな人物か。参考に他の古典の中から、二つのことばを紹介します。

「物事が誰の目にもそれとわかる形で動き出す前に、あらかじめその動きを察知して手を打つ。そうすれば、禍を未然に防ぐことができる」(戦国策)

「好機にタイミングよく行動しなければ、せっかくのチャンスをも取り逃がしてしまう。智者はそんなバカなまねはしない」(史記)

こうみると智者になるのも、けっして容易ではないでしょう。

謙虚な人に信頼も人も集まる

成功しても名誉を求めず、失敗しても責任を回避しない。

「孫子」はこれをリーダーの条件としてあげている。しいて箇条書きにすれば

一、能力や功績を鼻にかけないこと

二、責任感の旺盛なこと

この二点になるでしょう。

最後に

何千年も前の書物ではありますが、現代に通ずる内容ではないでしょうか。

また度々になりますが、

『孫子の兵法がわかる本』(著:守屋 洋)

上記の書籍は非常にわかりやすく「孫子の兵法」についてまとめられています。読みやすく2時間もあれば読み切れるボリュームです。

是非読んで頂きたいです。

以上、お読み頂きありがとうございます。

 

是非、ブックマークしたり、他のページも見てもらえたりすると嬉しいです。

当サイトは、人生が上手くいくスマートなライフハックを提供しています。①スキル・考え方②マネー・経済③ライフ&エンタメの3つのテーマを軸に運営。

最新記事はこちら。プロフィールはこちら。お問い合わせはこちら